woods.tokyo

東京の森

Forests of Tokyo · 78,565 ha

東京都の面積のおよそ4割は森林です。

西の多摩の山にはスギ・ヒノキの人工林と天然林が広がり、伊豆・小笠原の島々には天然林を主とした森があります。woods.tokyo は、この森がどう使われ、どう手入れされてきたかを、江戸時代から現在まで順にたどるサイトです。

書き手は、草刈りや伐採の現場で働く者です。記事には必ず出典を付け、現場で見てきたことは出典と分けて書きます。

東京の森林の内訳

単位 ha。棒の長さは面積に比例します。

多摩・民有人工林 多摩・民有天然林 多摩・未立木地等と国有林 1,841 島しょ地域 計

出典:東京都『森づくり推進プラン』表1-1(原典『令和2年版 東京の森林・林業』)

地図で見る東京の森と木

このサイトに出てくる場所を一枚にまとめました。西の多摩の山で育った木は、多摩川を筏で下って河口の六郷へ、そこから船で木場へ運ばれました(点線)。いまは、木材の拠点が新木場に移っています。番号を押すと、その場所を扱う章へ移ります。

多摩区部川江戸時代の筏流しのおおよその区間

市区町村の形は国土数値情報(行政区域データ、国土交通省)をもとに作成しました。川筋は手で引いた概略です。伊豆諸島・小笠原諸島はこの図の南、約100〜1,000kmの海上にあります(第3章)。

章立て

  1. 序章

    江戸より前の森と人

    縄文の低湿地に残った木と漆、武蔵国分寺の七重塔、太田道灌の江戸城、武蔵野の雑木林。

    公開
  2. 第1章

    江戸と木材

    木材の産地と流通、明暦の大火、木場から新木場へ、多摩川の筏、幕府の御林、水源林の始まり。

    公開
  3. 第2章

    多摩の林業

    戦後の拡大造林から、伐られずに高齢化した人工林と花粉の問題、林業で働く人・機械化・採算・担い手まで。

    公開
  4. 第3章

    島しょの森

    伊豆諸島の照葉樹林と、世界自然遺産の小笠原。多摩とは別の成り立ちをもつ森。

    公開
  5. 第4章

    樹種

    樹種ごとの用途、重さ・硬さ・腐りにくさの比較、都内の巨樹、イチョウの防火とギンナン中毒、適地適木、松くい虫やナラ枯れなどの病害虫、花粉症と木、花粉の少ないスギ。

    公開
  6. 第5章

    木の建物

    江戸東京たてもの園の古い木造建築から、深大寺の山門、旧岩崎邸と旧乃木邸、皇居宮殿・松の間のケヤキ、多摩産材の駅舎、国立競技場、農林水産省の薪ストーブ、渋谷マルイ・日本橋・東京海上の木造ビル計画まで。

    公開
  7. 第6章

    加工と土木

    大鋸と木挽き、集成材とCLT、木の電柱、東京湾の埋め立て、伐った木のゆくえ(薪・チップ・緑のリサイクル)。

    公開
  8. 第7章

    木場・新木場と戦後の木

    木場の役割と新木場への移転、戦後復興の木材の出どころ、いまの流通量・価格・関税・2025年の建築基準法改正。

    公開
  9. 第8章

    名所の緑

    高尾山・新宿御苑・浜離宮・林試の森・自然教育園・井の頭公園・新宿中央公園など名所の一覧、戦災を生き延びた木、100万本の街路樹、神宮外苑いちょう並木、玉川上水緑道、国会前庭の都道府県の木、都内で開かれた全国植樹祭・育樹祭。

    公開
  10. 第9章

    森の働きと炭素

    森の働きを金額で見る、スギが吸う二酸化炭素、森と酸素の本当の関係、木を使うことの意味。

    公開
  11. 付録

    林政史と文献

    徳川林政史研究所の刊行物と、東京の森を調べるための行政資料。

    公開
  12. 付録

    数字とリンク集

    木の値段を牛丼と比べると(1960年から今まで)、自治体別の森林面積、林業産出額、森林環境譲与税と補助事業、関係団体へのリンク。

    公開

江戸時代の林政研究の拠点は、公益財団法人徳川黎明会の徳川林政史研究所です。研究の中心は尾張藩と木曽の森林で、東京の森そのものではありません。このサイトでは、江戸の木材需要を支えた林政として紹介します。